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~ Cases ~

長崎国際大学 薬学部のiPax・聴くゾウ活用事例

長崎国際大学薬学部では、従来よりフィジカルアセスメント教育に力を入れておられます。以前はマネキンによる教育が中心でしたが2022年度からiPaxと聴くゾウを教育および試験に活用いただいています。

提供 長崎国際大学薬学部 神田紘介先生

iPaxを使うと、パソコン画面上の前胸部を画面上チェストピースで操作して音を聴く練習ができる他、クイズや試験が実施できます。今回は、学生が聴診した部位を記録する「聴診部位記録機能」をご活用いただきました。

演習および自習 2023年9月中旬~
最終試験 2023年10月中旬

実際に利用したiPaxの画面

iPaxを使った肺音試験の画面と聴診部位が記録された画面

iPaxを使った肺音試験の画面
聴診すべき部位で肺音を聴いて選択肢から回答を選びます

聴診部位が記録された画面
聴診器が静止した部位が、時間の長さに応じてマーキングされます
各学生のデータが管理者ページに保存されており、いつでも閲覧可能です

神田紘介先生のコメント

長崎国際大学はマネキンを使ってフィジカルアセスメント演習を行っていました。しかし、、、、

台数が少なく、一人一人の学生実習時間は短かく制限されてしまっており、技能の定着に問題を抱えていました。これを補うために、iPaxと聴くゾウを導入しています。今年は、iPaxに追加された「聴診部位記録機能」で学生の聴診部位を視覚的に把握し、演習後のデブリーフィングや技能試験に活用しました。個々の学生に丁寧な指導ができる点で大変良い機能であり、学生の聴診技能の向上を実感しています。更にこれらの機能が試験成績と連動するなど拡充し、より利便性が高くなると聞いています。薬学教育に広く活用されることを期待しています。

長崎国際大学薬学部学生のコメント:

フィジカルアセスメントの実習でiPaxと聴くゾウを使用しました。自分で聴診器アイコンを動かして、、、、

どの部位に異常があるかを探したり、心音や肺音の正常音と異常音の違いを聴き取ったりすることが楽しかったです。疾患の特徴として「捻髪音」「水泡音」などの言葉は知っていましたが、実際の音を聴いたのは初めてだったので勉強になりました。中には聴き取りが難しい音もありましたが、音の特徴が記載されていて分かりやすく、クイズなどを活用して何度も確認ができたのも良かったです。


呼吸器セミナーのiPax活用事例

iPaxと聴くゾウの活用事例を紹介いたします。

今回、研修医向けの呼吸器セミナー(2023年7月8日開催)にiPaxクイズをご利用いただき、福島県立医科大学呼吸器内科学講座 峯村浩之先生に下記ご感想をいただきました。

iPaxを利用した感想:

今回の呼吸器セミナーにおいては、おかげさまで無事にセミナーを終えることができました。セミナーでは、クイズを中心に活用いたしました。

1)クイズの正解・不正解の解説(根拠)があると理解が深まると思いました。年齢、性別、現病歴などの情報があるとより音をさがしにいきやすいという点も検討されるとよいと思います。

2)パソコンとネット環境があればどこでも実施可能という点はよいと思いました。

3)肺音の音質は私は良いと思いましたが、実際の人体の聴診とは多少異なるとの意見もありました。

テレメディカのコメント:

iPaxの肺音については2つのタイプを用意しています。一つは聴診の基本教育を目的としたものと、もう一つは臨床教育のためのものです。

 前者は、医学生・看護学生の教育に利用するために副雑音を1種類だけ聴こえるように編集したコンテンツです。実際の症例では、複数の副雑音が同時に聴かれるケースも多いかと思いますが、学生教育ではシンプルな音にした方が分かりやすいという観点からそのような設定にしています。

 他方臨床教育の観点では、実際の患者と同じように聴こえる方が学習効果は高くなると思われます。そのためiPaxには実際の症例から収集した副雑音(複数の副雑音が同時に聴こえるパターン)も用意しています。症例によっては、レントゲンやCT画像などの画像診断情報を一緒に設定しています。


iPax活用事例 日本離床学会ハンズオンセッション

iPaxを日本離床学会ハンズオンセッション(2023年6月24日)でご利用いただきました。

講師を務められた黒田智也先生から、iPaxに対する感想をお寄せいただきましたので紹介いたします。

***

大変反響のよい講演ができました。御礼申し上げます。

参加者にiPaxによる音を聴いてもらい、正常音と異常音の違いや部位による音の違いを確認してもらうことができました。会場の音響設備の関係で、大きく音を出すことができずに困りましたが、少人数でのハンズオンセミナーであったため、大きなトラブルに発展することなくセミナーを終えることができました。

Q:講師側のお立場から今回ご利用いただいたiPaxはどのようにお感じになりましたか? 従来の教材やシミュレータとの比較、利点と不足点などをお聞かせください。

A:iPaxを使うと画面上の聴診器を動かした部位の音が聴けるので、リアル感があり好評でした。若干、音が聴こえてほしい部位(前胸部中葉)での呼吸音が聞き取りづらいことがあり、こちらの不手際なのか、システムの問題なのか難しい部分もありました。

テレメディカのコメント:iPaxでは前胸部中葉付近に肺胞呼吸音が設定されています。この音は気管呼吸音や気管支呼吸音に比べて音程が低く音量も小さいため聴き取りにくいという点があります。パソコンで再生したiPaxの聴診音を会場に出力する際には、アンプを通して重低音対応スピーカに出力することで音は大きくすることができます。または、聴くゾウをご利用になれば、大掛かりな音響システムを利用しなくても聴診音を共有することができます。下記は別のセミナーで聴くゾウを使った時の参考写真です。参考にしていただければ幸いです。

<参考写真1>聴くゾウ5台に音を分配(市販分配器利用)

<参考写真2>iPaxの映像を大型モニターに出力、音は分配した聴くゾウで聴く様子

<参考写真3>モニターと聴くゾウをそれぞれ個別セットした様子

参加者にクイズを解いてもらう場合はこの設定で利用するとフィードバックすることができてよいでしょう。

Q:受講者の観点から、iPaxはどのような教材でしたでしょうか?従来の教材との比較、利点と不足点などをお聞かせください。

A:受講生からは新しい製品として驚きの声があがり、教育観点での使用として興味深かったようです。

テレメディカのコメント:ありがとうございます。他の学会にiPaxを企業展示したときにも類似のご意見をいただいています。ご参照ください。

*アンケート結果(n=141)

 

満足 71%
やや満足 21%
どちらでもない 6%
やや不満 1%
不満 1%

*アンケートの際にいただいたコメント

●教育によさそう
●他の問題も試してみたい
●面白かったです
●教育などにとてもよい
●教育上大切
●研修医指導に使いたい
●普段関わることの少ない所見のトレーニングとして使ってみたい
●今までにない手法で面白かったため
●聴診器を使用することで緊張感が出る
●新しい学習法
●グループディスカッション、カンファレンスで使える
●今までにないコンテンツ
●今までにないコンテンツ、複数で共有できる
●自己学習によいツール
●カンファレンスやグループディスカッションに使いたい
●くりかえし練習することで診断技術の向上につながる
●このような機会に乏しい


iPaxと聴くゾウを利用した循環器専門ナース研修

臨床心臓病学教育研究会(ジェックス)の循環器専門ナース研修で、iPaxと聴くゾウを活用した研修が実施されました。講師はジェックス会長の木野昌也先生。1音と2音の聴き分け方、3音と4音の発生メカニズムの説明を受けた受講生が熱心に聴くゾウに耳を傾け頷いている様子は印象的でした。本研修で配布した「iPax大動脈弁狭窄のQRコード付資料」は大変好評でした。

開催 2023年2月25日


北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科理学療法学専攻

iPaxと聴くゾウを使った理学療法学科の実習風景

神谷健太郎教授は北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科3年次学生47名に対して、iPaxと聴くゾウを使った聴診演習を実施しました。

従来は、心臓病マネキンシミュレータ1台を使って実習が行われてきましたが、学生全員に聴診練習をいきわたらせるには不十分でした。そこで今回、iPaxと聴くゾウを利用しました。

神谷教授はiPaxと聴くゾウに対して「持ち運びが便利な上に、音質が良く、脈の触診まで可能である」「これまで困難だった『音の共有』もでき、質の高い教育が期待できる」と評価しました。

実習 2022年12月6日


肺音研究会 講師 杏林大学皿谷健先生

iPaxを使った肺聴診教育セミナー

気管支拡張症や薬剤性肺炎など実際の症例の肺音(録音)をiPaxに搭載して教育セミナーに活用しました(講師 皿谷健先生、杏林大学呼吸器内科)。今回はじめての試みとして参加者にQRコードを配布し好評でした。

開催 2022年12月4日


看護大学
学校法人向陽学園 向陽高等学校看護科・看護専攻科

血圧測定演習 iPaxで聴診法と触診法 2人の学生で

血圧測定の演習を学生2人ペアで行っています。血圧計を読み取りお互い答え合わせをする、という活用事例です。

互いの答えが全く違ったりすると『先生、もう一度やりたい!』と、とても活気のある演習ができた事例です。

指導教員も、「iPaxを使うと学生が意欲的に演習に参加してくれます。教育効果が高い素晴らしいシミュレータです」と評価いただきました。

演習 2021年12月


iPaxに対するアメリカ心臓病専門医の評価

ペンシルバニア州、フィラデルフィア郊外にあるSt. Mary Medical Centerの心臓専門医Dr. Rakesh Shahにテレメディカ社の聴診e-ラーニング・システム iPaxとKikuzoを試聴いただきました。Shah先生からは「このシステムは聴診を練習するためのツールとして医学生や医療関係者にメリットをもたらすことができ、アメリカで聴診診断技術向上をサポートする可能性が大いにあると思います。」とのコメントをいただきました。また試聴中、音が非常にナチュラルだと何度も頷いていたのが印象的でした。今後Dr.Shahと同病院の心臓医により詳細に評価いただき、その結果を今後のアメリカ展開の参考にさせていただくことになります。

コンサル報告 2022年2月

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